2021年02月26日
先日、中学生の生徒さんたちには、5文型を柱とした文法の理解が必須だというお話を載せましたが、小学生の生徒さんには、これとは異なるアプローチをしています。
BBカード(64の文章が記されたカード)を使い、ゲームで楽しみながらたくさんの文章を何度も口にする機会を設け、それらしい発音と抑揚で言えていれば良しとしています。
文章のだいたいの意味は、ヒントを与えながら推測してもらっていますが、文法の説明をして理屈で教えるということはしません。
生徒さんたちは、まず文を真似て言うことから始め、こちらの問いかけや絵をヒントに内容をつかみ、単語を入れ替えることで新しい文を自ら作ってもらいます。教えてもらわずに、自分の力で「わかった!」という体験を大切にしています。
ちなみに、BBカードに次のような文があります。
“Cathy Carter comes to school.”
この文の動詞には、三単現の“s” がついていますが、私が
”Cathy Carter come to school.”
と言ったら何か違う、とピンとくる生徒さんが殆どです。
小学生のうちからBBカードでしっかりと遊びながら64の基本文を繰り返し口にして暗記した生徒さんは、中学生以降、文法の説明を聞いた時に、身をもって納得できるようです。